お知らせ
2022.11.03
Polymega ベースユニット修理
今回はPolymegaというアメリカの会社が製作したレトロゲーム機の修理です。
症状は、電源ボタンを押しても反応がないとのこと。まずは付属のACアダプタをテスターで電圧確認しました。仕様12Vに対して12.01Vで特に問題ありません。次に中身を確認しました。
メイン基板に光学ドライブや排気ファンが接続されている構造です。DCプラグのプラス端子と基板グランドにテスターを当てるとショートしています。メイン基板のどこかで不具合がある模様です。顕微鏡を使い目視で確認したところ、表面に汚れ?焦げ?がある部品を発見。基板より外して確認しましたが、ショートはしていませんでした。該当部品はインダクタでマルチメータで測定して、良品だったので再度実装しました。
外観上の判断では不具合が特定できないので、全部品をテスターでチェックしました。当初はコンデンサのショートを疑っていたのですが、全数問題なくどうしたものかと思っていましたが、ついに見つけました。
TVSダイオードがショートしてました。DCプラグのすぐそばにあったのに・・・。原因ってわかるとあっけないものです。
これを交換して、再度組立後に電源ON!。無事に起動画面が表示されました。今回の不具合の原因は、落雷等のサージ電圧か静電気による異常電圧がTVSダイオードを破壊したようです。